北ロンドンvsマンチェスター! 第22節 EPL 試合結果（22日分）

第22節 イングランド・プレミアリーグ


1月22日分



マンチェスター・シティ vs. トッテナム・ホットスパー


Stadium: Etihad Stadium
Referee: Howard Webb
Attendance: 47,422


Man City (4-3-3)
25 Hart, 02 Richards, 06 Lescott, 15 Savic, 22 Clichy, 07 Milner, 18 Barry, 19 Nasri, 21 Silva, 10 Dzeko (Balotelli 65), 16 Aguero

Substitutes
30 Pantilimon, 05 Zabaleta, 13 Kolarov, 24 Onuoha, 11 Johnson, 34 De Jong, 45 Balotelli

Tottenham (4-5-1)
24 Friedel, 03 Bale, 04 Kaboul, 26 King, 28 Walker, 32 Assou-Ekotto, 07 Lennon (Pienaar 88), 08 Parker, 11 Van der Vaart (Livermore 67), 14 Modric, 18 Defoe

Substitutes
23 Cudicini, 19 Bassong, 20 Dawson, 21 Kranjcar, 29 Livermore, 40 Pienaar, 09 Pavlyuchenko

前半はお互い慎重な姿勢。
それでもシティはアグエロ、シルバらの個人技で打開を図る。
17分、左サイドを抜けたシルバの、マイナスの折り返しにアグエロが合わせるも、ジェコとかぶってしまいゴールならず。頭を抱えるアグエロ。
25分にもアグエロが自分で持ちながら、ボールをキープ。なんて体幹だ。
最後はシルバのシュート！わずかにゴール右にそれる。
30分にはリチャーズがパーカーのボールを奪って一気に展開。しかしシュートまで行けず。
35分、カブールのFKは大きく上。
その後もシティペースは変わらず。しかしゴールレスで前半終了。

そろそろバロテッリの出番じゃないか？ジェコはアグエロの邪魔ばかりしていた（BBC）

後半、55分、シルバのスルーパスにナスリが決めて先制！
スパーズ相手にアーセナル戦以来のゴールを挙げました。
続いてコーナーキックから、ジェコがすらしてレスコットが押し込み追加点！
これで終わりかと思いきや、カブールのロングフィードにデフォーのランが実ってGKハートをかわして無人のゴールへ。2-1。サヴィッチがしっかりとクリアできず。
さらに61分、ジェコが抜けだして左足のシュート、これも再びふかす。
64分、左サイドのレノンの折り返しに、ベイルが優しく左足を合わせてネットを揺らす！2-2！
約9分弱で4点は2010年シティ対バーミンガム戦以来。
ここから徐々に流れがスパーズへ。
73分にはベイルの鋭いクロスに、クリシーが頭でクリア。
そのCKから最後はレノンのシュート！GKがキャッチ。
同時にカブールがレスコットの肘鉄を喰らう。
82分、バロテッリが相手を踏んづけるがお咎めなし。
90分、ボールを奪ってから左サイドからベイルの折り返しにデフォー！右足がミートしない！惜しくもポスト右。
アディショナルタイム4分。
PK！レドリー・キングがバロテッリを倒してペナルティ獲得！
ワンフェイントからゴール左に決めて3-2！ Why Always him?（なんでいつも彼なんだ？）
時計は95分、そして試合終了のホイッスル。

またもバロテッリがヒーローになりましたとさ。

しかしそのバロテッリ、パーカーに対して左足で蹴って右足で踏んづけてる。
これはFAが許さないのでは・・・


バロテッリはマン・シティのタイトルを獲得するかもしれないが、彼の予測不可能な行動が、潜在的に彼らのためにタイトルを失ってしまう危険性があります（BBC）














シティはこれで勝ち点54ポイント。ユナイテッド戦に関わらず、首位をキープ。










アーセナル vs. マンチェスター・ユナイテッド


Stadium: Emirates Stadium
Referee: Mike Dean
Attendance: 60,093


Arsenal (4-3-3)
13 Szczesny, 04 Mertesacker, 05 Vermaelen, 06 Koscielny, 20 Djourou (Yennaris 46), 07 Rosicky, 14 Walcott, 15 Oxlade-Chamberlain (Arshavin 74), 16 Ramsey (Park Chu-Young 83), 17 Song, 10 Van Persie

Substitutes
01 Almunia, 18 Squillaci, 49 Miquel, 23 Arshavin, 30 Benayoun, 56 Yennaris, 09 Park Chu-Young

Man Utd (4-4-2)
34 Lindegaard,03 Evra, 04 Jones (Rafael 17) (Park Ji-sung 76), 06 Evans, 12 Smalling, 11 Giggs, 16 Carrick, 17 Nani (Scholes 75), 25 Valencia, 10 Rooney, 19 Welbeck

Substitutes
01 De Gea, 20 Fabio Da Silva, 21 Rafael, 13 Park Ji-sung, 22 Scholes, 09 Berbatov, 14 Hernandez





ヴェルマーレンとチェンバレンがスタメンのサプライズ。
アンリはやはり間に合わなかった様子。


終盤20分近くはユナイテッドの攻撃、アーセナルは防戦一方。
アーセナルは良く守っているが、ユナイテッドは相手の右サイド、つまりジュルーの所を狙いまくり。
マークの受け渡しが出来ていなかったり、ジュルー自身が軽い守備で突破を許したり、そこからシュートにつなげられる場面が目立ちました。
何とか凌ぎ切ってはいましたが、前半終了間際、再びジュルーが軽い守備を見せ、ギグスのクロスにファーサイドにいたバレンシアのヘッダーが決まりユナイテッドが先制。0-1。
そして前半終了。

失点シーンを振り返っても、ジュルーはラムジー指摘されていたのに緩い走りに軽い守備。
どうしようもない・・・ヴェンゲルは本気で補強を考えていないんだろうか。

後半、やはりジュルーを交代させます。若手のイェナリスを投入。若干20歳。

そして息を吹き返したアーセナル。
50分にはスモーリングがスリップしたところをロシツキーが奪ってフリーのファンペルシーへラストパス。
ファンペルシーは、DFをかわして左足でシュートを打つもゴール左にそれる。
得意の左足でしたが、うまくミートしませんでした。
What a Shock、ヴェンゲルは顔を覆う。
54分にはチェンバレンからラムジーのシュートは大きくふかす。彼は最近これが多い。
60分、コシールニーがドリブルで強引に中央突破、最後はチェンバレンの右足！惜しくも左。
63分、ウェルベックに裏を突かれたメルテザッカー。スチェスニーが飛び出すもボールは無人の・・・
と思いきやメルテザッカーの必死の戻りで何とかカバー。ナイスプレイ。

71分、ようやく同点に追いついたアーセナル。
コシールニーがラファエルを止めてからのカウンター。
ロシツキーがサイドのチェンバレンに渡してドリブルからスルーパス。
最後はファンペルシーの左足のシュートが、ポストに当たってゴールイン。
これで今季19ゴール目。21試合で21ゴール目を記録！
ユニフォームの下には、”おじいちゃん91歳の誕生日おめでとう”という文字がありました。

しかしその後、素晴らしいアピールをしていたチェンバレンを代えてアルシャビンを投入。
チェンバレンに大歓声で応えるサポーター、しかしアルシャビンがピッチに入ると大ブーイング。
ファンペルシーは交代する瞬間、「No」と叫ぶように見えました。
のちにヴェンゲルは釈明していましたが、みんな納得のいかない交代だったようです。

74分、76分にはスコールズと、ラファエルを再び下げて朴智星を投入。
アルシャビンと対峙させるかのようにバレンシアを一列下げます。

その後にはウォルコットが相手GKと交錯し、頭を強く打ち倒れてしまいます。
不安を煽りましたが無事の様子。

80分、アルシャビンが遅れてバレンシアにチェックへ行くも、振り切られて朴智星とワンツー。
最後のラストパスにウェルベックが合わせてネットを揺らして勝ち越し。1-2。
狭いエリアでよく繋げました。何よりあの交代を使ったファーガソンを褒めるべきか。

アディショナルタイム5分。
メルテザッカーやコシールニーを前線に配置し、同点を目指す。
しかし惜しい場面はあるもののユナイテッドを崩すには至らず、試合終了。

Man of the Match: Patrice Evra

マンUが勝ち点51ポイントに伸ばし2位をキープ。
アーセナルはここ3連敗で順位変動なし、4位チェルシーと勝ち点差は5ポイント。

これで両者の成績は、マンUが18勝、アーセナル11勝、引き分け11となった。







感想

怪我人が多いのはどっちもどっちですが、早いところ補強しないと後ろが崩れます。
ヴェルマーレンが間に合ったのは良い事ですが、これで出ずっぱりとなると心配です。
唯一いい采配を見せていたのは、後半開始と同時に交代したイェナリスの投入。
ジュルーは再三ナニやエヴラにやられっぱなしだったし、結果的によくやってくれたのでいい采配を見せたと思います。
これでジュルーの立場は更に危うくなったんじゃないでしょうか。
しかし問題はその後のチェンバレンの交代です。
サポーターの大ブーイングはアルシャビンに向けられたものなのか、ヴェンゲルの采配に向けられたものなのはか、もしかしたらどちらにも向けられたものかもしれませんが、定かではありません。
どちらにせよ納得のいく交代ではない事を象徴していました。
もし彼が病気を患っていて疲労からの交代なら納得はいきますが、明らかに後半消えていたウォルコットか、トップ下ならラムジーをアルシャビンに代えるとか、そういった方が納得行く交代でした。
挙句の果てには、交代時にファンペルシーが「No」と叫ぶ。しかも試合終了後にも青ざめた表情。
これは出ていくかもしれない・・・そう感じた人は多いはず。
結果的にウォルコットは頭を強く打って危ない場面がありましたし、アルシャビンは何もできないまま、むしろ失点に絡むミスをしてしまいました。
完全にヴェンゲルと経営陣のマネージメント能力の低さが垣間みえました。
移籍市場もあと1週間となりました。しかしまったく動く気配がありません。
怪我人が戻ってくることが最大の補強と数年言ってますが、その度ここで失速するのは十八番となってます。
去年の夏も何とか補強して穴埋めは成功しましたが、今その選手たちが怪我やANCでいません。
それに得たお金はまだまだ多いはず。スタジアムの借金があったとしても使えるお金はあるとヴェンゲルは言っています。
サポーターとしては補強をしてほしい、もしそれがどう転んでも。

しかしファンペルシーが得点王になってくれればそれはそれで嬉しい。
そして怪我なくシーズンを終えて欲しい。ただそれが置き土産にならない事を祈るばかり。








サポーターのブーイングとファンペルシーが「No」と叫ぶ






アーセナルの採点　レートはスカイを参照

スチェスニー　6　良く守っていた。問題なし

ジュルー　3　ワースト。ポジショニングが悪く、攻守に不安定。
メルテザッカー　6　よくやっていた。ウェルベックに抜かれた場面は自ら対処。
コシールニー　7　チーム2番目のマンオブザマッチ。よく走り、よく守った。
ヴェルマーレン　6　病み上がりながら不慣れな左を無難にこなした。
　　　　　　　　　　　　　失点シーンは相手を褒めるべき。

ソング　6　度々ギグスやルーニーに抜かれる場面があった。
ロシツキー　6　攻守バランスよくパスを散らしていた。
ラムジー　6　チーム１の運動量。しかしシュートが1本しか枠にいかないのは今後の課題。

ウォルコット　5　前半はよく顔をだし、シュートもしていたが後半はやはり消えていた。
チェンバレン　8　個人的に彼をマンオブザマッチに選びたい。常に脅威になっていたし積極的かつ
　　　　　　　　　　　　迷いがないプレーが素晴らしかった。アシストも記録。将来が楽しみ。
ファンペルシー　7　決定機をとらえられなかたっり、
　　　　　　　　　　　　不調に思えた矢先のゴールはサスガとしか言いようがない。

イェナリス　5　ジュルーよりは安定したプレーで安定感が増した。
パクチュヨン　3　無難なプレーで特に脅威になれず。
アルシャビン　3　ミスに絡む。

タグ：11-12 第22節 イングランド・プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド マンチェスター・シティ トッテナム アーセナル

コメント 2

いつも詳しい解説！！実際に見ているようで楽しいです＾＾
by リキマルコ (2012-01-24 16:32) 

to リキマルコ
ありがとうございます～
by でぃーじぇー (2012-01-26 23:00)