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大会5日目はメダル2つ!/ロンドン五輪 [Olympic 2012]
ロンドン・オリンピック5日目、日本人は2つの銅メダルを獲得した。
これで日本は合計13個目のメダルとなった。(金1 銀4 銅8)
体操女子団体は8位に終わり、フェンシング男子で期待されていた太田雄貴は3回戦で敗退した。
一方、北島康介は準決勝で全体の5位となり決勝へ。
テニス個人では、錦織圭がフルセットの末、2-1で逆転勝ちしベスト16に進出を決めた。
*メダル順位表(TheSun/英語)
上野が銅メダル獲得、姉妹でメダリスト/柔道女子63キロ級
ロンドン五輪第5日(31日)女子63キロ級の3位決定戦を行い、敗者復活戦から勝ち上がった上野順恵(三井住友海上)がムンフザヤ・ツェデブスレン(モンゴル)と対戦し、優勢勝ちで銅メダルを獲得した。今大会で日本の女子柔道が獲得したメダルは2個目。
上野は終始、試合をリードし、2つの指導で有効を奪った。
上野は「姉と妹(巴恵)には普段の練習から支えてもらった。その分勝ちたかった。最後(3位決定戦)は姉にも『強気でいくしかない』と言われて少しホッとしました。みんなに励まされて切り替えることができた。初出場なんですけど、これが最後だと思うので、思い出になりました」
中井はメダル獲得ならず/男子81キロ級
中井貴裕(21=流通経大)は3位決定戦で、イワン・ニフォントフ(ロシア)に合わせ技一本で敗れ、メダル獲得はならなかった。
序盤から攻め、相手に指導が入るなど優勢だったが、積極的にかけに行った技が裏目に出た。1分すぎに体落としを返されて技ありを奪われると、次は2分14秒には内またを透かされて2つめの技あり。判定を聞いた中井は、ぼうぜんと畳に座り込んだ。深く頭を下げて畳を降りると、せきを切ったように涙があふれ、人目もはばからず号泣した。「悔いが残らないようにやろうと思ってやったけど、最後、やられちゃいました。何色でもいいからメダルが欲しかった」と話す間も涙は止まらなかった。
勝った瞬間の相手選手、すごい顔してるな。
日本最下位8位/体操女子団体
ロンドン五輪第5日は31日(日本時間1日)、体操の女子団体総合の決勝を行い、予選6位通過の日本は166・646で8位に終わった。チームの目標としていた前回の2008年北京五輪の成績(5位)は下回る結果となった。
最年少の寺本が健闘
予選から続く苦戦の中で最年少の寺本明日香(16=レジックスポーツ)の活躍が光った。平均台、ゆか、跳馬でチームの3人中トップの得点を出した。ほぼミスもなく安定感もあった。「1人も失敗できないルールで緊張したが、自分の演技に集中してやることができた。私は自分の演技をすることが役割だったので、しっかり果たすことができた」
一方、主将の田中理恵(25=日体大研究員)は、ゆかの演技でラインを踏み越すミスをするなど前半は精彩を欠いたが、崩れることなく立て直し、最終種目の段違い平行棒では会心の演技を見せ、笑顔でこの種目を終えた。「信じられないミスもあったが(3種目目の)跳馬からは落ち着けました。チームのため、応援してくれたみんなのためと思うと力が出ました。まだ、自分らしさが出せていないので、個人総合ではしっかり演技したい」
太田、3回戦で散る/フェンシング
北京五輪銀メダリストの太田雄貴(26=森永製菓)が04年アテネ大会銅メダリストで世界ランキング1位のアンドレア・カッサーラ(イタリア)に敗れ、準々決勝進出を逃した。3ピリオドを終え14―14の同点で延長へ。先にカッサーラがポイントし、敗退が決まった。
太田雄貴のコメント
「負けたら全部、いくつで負けようが(同じです)。最高のオリンピックにしようと思っていたんですけど。本当はもっと上で当たらないといけない相手だったんですけど、今の僕のランキングでは仕方ないと思います。(初戦の2回戦で)クライブリンクに勝って、カッサーラもあまり調子よさそうじゃなかったので、いけるかなと思ったんですけど、ちょっと(ポイントを)取ってほしいときにかみ合わなかったですね。
(崩しきれなかった?)そうですね。相手の方が一枚上手だったと思います。カッサーラには基本的にカウンターアタックが効かないので、そこの(192センチと長身のカッサーラとの)身長差を埋めるには今の戦い方しかなかったと思います。また頑張ります。
北京の時と状況は似てたので、1本勝負を拾えれば上までいけるかなと思ったんですけど、向こうも人生かかってるので。これがスポーツの世界だと思います。女子が最初に頑張ってベスト8に2人入ってくれて、いい流れで団体戦につなげられると思ったんですが、ここで終わってしまったので、団体に向けて頑張ります。
(北京の時と何が違った?)ハングリーさじゃないですかね」
石川、決勝進出ならず/卓球女子シングルス
ロンドン五輪第5日(31日)卓球競技は女子シングルスの準決勝を行い、卓球シングルスで男女通じて初の4強入りを決めた石川佳純(全農、世界ランキング6位)は、中国の李暁霞(リ・シャオシャ、同3位)に4-1で敗れ、決勝進出を逃した。
まだメダルの可能性がある3位決定戦へ
石川は8月1日14時半(日本時間午後10時半)、銅メダルをかけてシンガポールの馮天薇(フェン・ティアンウェイ、同8位)と3位決定戦を行う。
石川は立ち上がりで李の強烈なフォアハンドやバックハンドに翻弄され、第1、第2ゲームを5-11、4-11で落とした。第3ゲームは終盤で粘りを見せ、李のミスも誘って13-11で雪辱したものの、第4、第5ゲームを6-11、7-11と再び連取され、主導権を握ることができなかった。
大岩、佐藤らが落馬で失権/総合馬術個人
馬術の総合馬術個人(クロスカントリー)が行われ、日本の大岩義明(Yoshiaki Oiwa)は失権に終わった。
馬場馬術を終えて首位に立っていた大岩だったが、落馬により全長5728メートルのコースをフィニッシュを迎えることができなかった。日本の「鞍上の僧侶」、佐藤賢希(Kenki Sato)も落馬するなど、15選手が失権した。
松田が2大会連続の銅メダル/競泳男子200メートルバタ
男子200メートルバタフライ決勝で、松田丈志(28=コスモス薬品)が1分53秒21で銅メダルを獲得した。前半から3~4番手で泳ぎ、途中で2位に浮上。最後の50メートルで抜かれたものの、北京に続き堂々2大会連続の銅メダル獲得となった。
準決勝で全体のトップのタイムをマークしていた松田は「金メダルを狙っていたので悔しい思いがある」としながらも「北京から4年たって、また五輪に戻って来られてメダルを取れたのでうれしい。結果的に3番手でしたけれど、会心のレースができた」と満足そうな表情で語った。
最後の50メートルでトップに立ったチャド・レクロー(南アフリカ)が1分52秒96で金メダル。北京大会8冠の「怪物」マイケル・フェルプス(米国)は銀メダルだった。
フェルプスが史上最多メダル獲得/男子800メートルリレー決勝
マイケル・フェルプス(米国)が金メダルを獲得。通算19個目のメダルを獲得し、体操女子のラリサ・ラチニナ(ソ連=当時)を超え史上最多となった。
<8月1日(水) 見どころ>
北島が偉業に挑戦、体操は個人総合決勝の内村に期待
最大の見どころは、競泳の男子200m平泳ぎ決勝だ。北島康介(日本コカ・コーラ)が男子初の同種目3連覇を目指す。今大会で100mとの2冠に輝けば、前人未到の五輪2種目3連覇となり、五輪史上に金字塔を打ち立てる。
体操の男子個人総合も金メダルの期待がかかる。日本のエース・内村航平(コナミ)は、09年から世界選手権で同種目を3連覇中。1984年ロサンゼルス大会の具志堅幸司以来となる金メダルを狙う。
ライフル射撃では、女子25mピストルの小西ゆかり(飛鳥交通)に注目。2010年の世界選手権では4位に入り、メダル獲得は射程圏内だ。自転車は男子ロードに別府史之(グリーンエッジ)と沖縄県・石垣島出身の初の五輪選手となった新城幸也(ヨーロッパカー)が出場する。
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