主な国際親善試合の結果 （ノルウェー代表 vs. イングランド代表、他） [2012.5.26]

ユーロ前の大事な試合（要は練習試合）のその結果とメモ。

EURO2012

グループA	ギリシャ	チェコ	ポーランド	ロシア
グループB	オランダ	デンマーク	ドイツ	ポルトガル
グループC	アイルランド	イタリア	クロアチア	スペイン
グループD	イングランド	ウクライナ	スウェーデン	フランス

国際親善試合


ノルウェー代表 vs. イングランド代表


Norway (4-5-1)
01 Jarstein, 02 Hogli (Ruud - 40' ), 05 Hangeland, 06 JA Riise, 04 Demidov, 07 Henriksen (Berisha - 84' ), 11 Pedersen (Grindheim - 62' ), 15 Tettey (Yttergard Jenssen - 90' ), 21 Braaten (Huseklepp - 74' ), 09 Abdellaoui, 10 Elyounossi

Substitutes
12 Pettersen, 03 Madsen, 14 Ruud, 16 Grindheim, 19 Yttergard Jenssen, 22 Berisha, 18 Huseklepp

England (4-4-1-1)
01 Green, 02 Jones (Kelly - 88' ), 03 Baines, 06 Lescott, 04 Gerrard (Barry - 46' ), 05 Jagielka, 07 Milner, 08 Parker (Walcott - 56' ), 10 Young (Oxlade-Chamberlain - 72' ), 11 Downing (Johnson - 85' ), 09 Carroll

Substitutes
13 Hart, 12 Kelly, 14 Henderson, 15 Barry (Henderson - 73' ), 16 Oxlade-Chamberlain, 17 Walcott, 19 Johnson, 18 Defoe


試合は前半9分のアシュリー・ヤングのゴールでイングランド代表が先制。
ダウニングのクリアボールからキャロルが競り勝ち、パスを受けたヤングが持ち込んでタメを作る。
その間にキャロルが右へ、中央からジェラードが走りこんでDFを引き連れ、対峙したDFを翻弄したヤングが自ら左足のゴールを決める。
その後もしっかり守ってカウンター・スタイルのイングランドは、ヤングを起点に右サイドをフリーランしていたミルナーがヤングのパスを受けて決定機を作るが決める事は出来ない。
ノルウェーはくさびをいれて決定機を作るがグリーンの好セーブやポストに阻まれるなど、不運もあってお互いがゴールを奪えない時間帯が続く。
前半は苦しい時間帯が続いたイングランドだったが、後半数選手を入れ替え攻勢に出る。
しかしこちらもポストに阻まれ、ベインズのFKは好セーブにあったりと追加点は奪えず試合終了。

ロイ・ホジソン監督の初陣は白星スタート。
準備期間が少なかったとはいえ、（チェルシー組が欠場のため1.5軍ではあったが）、まだまだ課題が多くありそうな一戦だった。アシュリー・ヤングがトップ下の4-4-1-1は、ルーニーがいない本戦2試合に向けて好材料で、カウンターの起点になっていた。ヤングも不慣れなポジションながらきっちりこなしていたし、守備してくれるキャロルとの相性も良さそう。
ただルーニーがいたときの布陣も試したかったはず。前日に遊んで負傷とか（その前に負傷していたのかもしれないが）、ホジソン監督もお冠。それだけじゃなく、得点シーンのジェラードの動きだしも良かったけれど、危険なタックルもいただけなかった。プレミアリーグなら一発退場だったかもしれない。
キャロルは守備にも戻ったりと献身さは見せるが、肝心のゴールは奪えず。ダウニングのクロスに合わせたヘッダーは決めておきたかった。しかしベインズとパーカーは際立って良かった。
次の親善試合はウェンブリーでのベルギー戦。アザールもいるし、フェライニも出るかはわからないが、本番を見据えた試合となるだろうし、期待しておこう。

（メモ）
この日代表デビュー戦となった、ケリーとチェンバレンは後半途中から出場。
チェンバレンは中央でプレーし、時折いい攻撃を見せていた。やはり逸材だ。
ギャレス・バリーは途中出場ながら負傷交代でユーロ出場に黄色信号。
パーカーとヤングは大事を取って途中交代。


ノルウェー代表　0 - 1　イングランド代表


1-0　09分　アシュリー・ヤング


ポゼッション: 52% : 48%
シュート数: 14本 : 8本
枠内シュート: 9本 : 5本

---

オランダ代表 1 - 2 ブルガリア代表


van Persie 45’
Popov 50’ (pen.) Micanski 90’

プレミア得点王のファンペルシーは右サイドで起用され、１トップにはブンデス得点王のフンテラールが起用されたこの一戦は、不甲斐ないものとなった。
前線のフンテラールは消える時間帯が多く、ゴールに絡む事はなかった。
ようやく試合が動いたのは45分。スナイデルのパスから裏へ抜けたファンペルシーのシュートで先制。
さすがの決定力だったが、オランダは後半に2失点を喫してしまう。
ファン・デル・ファールトが自陣でハンドをおかしPKで同点にされると、90分には再び自陣エリアで甘いボール回しを奪われたハイティンガのお粗末なミスからショートカウンターを喰らい、クロスにフリーのミザンスキが決め、ブルガリアが土壇場での勝利をもぎ取った。

バイエルンvsオランダでブーイングを受けたロッベンは良かったが、フンテラールとファンペルシーの同時起用は機能しないのだろうか。実際ファンペルシーはアーセナルで1トップでやっているだけに右サイドもやりづらそうだった。この辺は指揮官も悩ましいかもしれない。

---

デンマーク代表 1 - 3 ブラジル代表


Bendtner 71’
Hulk 8’, 40’ Zimling 13’ (o.g.)


モウリーニョ監督も観戦に訪れたこの試合は、ブラジル代表が快勝。
中でもチェルシーに移籍間近であろうフッキ（Hulk）の存在感は素晴らしかった。
前半8分には、豪快なミドルシュートを決めてみせ、その直後にもポウルセンにプレッシャーをかけてオウンゴールを誘発する動き、さらに40分にもドリブル突破からDFをかわしてネットを揺らした。
デンマークはベントナーのゴールで一矢報いたものの、それ以上の反撃はならず、3－1でブラジル代表が勝利。
デンマークは予選1位突破しながらこの守備面での不安は拭いきれない。立て直せるのだろうか。

---

スイス代表 5 - 3 ドイツ代表


Derdiyok 21’, 23’, 50’ Lichtsteiner 67’ Mehmedi 76’
Hummels 45’ Schürrle 64’ Reus 72’


スイス代表がデルディヨクのハットトリックなどもあり5点大勝。
ドイツ代表は、スイスに104年ぶりの大敗となった。
バイエルン勢がいなかったが、課題を多く残す試合となった。

グループBに所属するドイツは、オランダ、デンマーク、ポルトガルと対戦する。


（メモ）
これだけ強いのにスイスもユーロに出れないなんて・・・
ただドイツもいい選手が多い。優勝候補なのは変わらないだろう。
アーセナルからはメルテザッカーが負傷明けでフル出場。ポドルスキは62分までプレー。
ジュルーは90分に出場。

---

ポルトガル代表 0 - 0 マケドニア代表


内容貧しくゴールレスドローで終わったポルトガルに対し、サポーターは大ブーイング。
エースのクリロナの2度のFK以外は特にらしいチャンスはなく、低調な試合運びに監督は、「お金を出して試合を観に来たファンを批判することなんてできない。彼らはもっといい内容と結果を期待していたのだから」とファンの反応もやむを得ないとコメント。その一方で「過剰な心配はすべきではない」と言葉を残した。

グループBに所属するポルトガルは、ドイツ、オランダ、デンマークら強豪と対戦する。

---

チェコ代表 2 - 1 イスラエル代表


Baros 17’ (pen.) , Lafata 90’
Shechter 45’


ロシツキーは怪我のため欠場したチェコだったが、17分にミラン・バロシュが自ら得たPKを沈めて先制。後半に攻勢を強めたチェコが土壇場に勝利をもぎとった。

グループAに所属するチェコは、ポーランド、ロシア、ギリシャと対戦する。

---

アイルランド代表 1 - 0 ボスニア・ヘルツェゴビナ


Shane Long 78'


プレーオフの末にEURO本大会出場を決めたアイルランドは、プレーオフで涙を呑んだボスニア・ヘルツェゴビナと対戦。序盤はジェコらに手を焼いたアイルランドだったが、徐々に攻勢に出る。
それでもロビー・キーン、ダロン・ギブソン、ダミアン・ダフら主力が精彩を欠き、得点を奪えないまま前半を折り返す。
後半は、お互い決定機があるものの得点が奪えないが、ようやく試合が動いたのは78分、マクギーディのラストパスに合わせたウェストブロムのシェーン・ロングのヘッダーが決まり均衡を破る。その後もゴールに近づくアイルランドだったが、チャンスをものにできず、ロングのゴールが決勝点となりアイルランド代表が勝利を手にする。

北アイルランド出身のジェームズ・マクレーンは、アイルランド代表に招集され批判を浴びていたがこの日はフル出場。
しかし先発メンバーやベンチを見てみると、アイルランド代表はウェストブロムやウルヴスの選手が多いことに気づく。
グループCに所属するアイルランドは、イタリア、クロアチア、スペインと対戦する。

---

そのほかの試合結果


アメリカ代表 5 - 1 スコットランド代表

Donovan 3’, 60’, 65’ Bradley 12’ Jones 70’
Cameron 15’ (o.g.)


6月8日にW杯北中米カリブ海予選を控えているアメリカは、デンプシーが欠場しながらもドノヴァンのハットトリックなどで快勝。自身通算49得点目も挙げ、歴代最多となる記録を更新。
一方のスコットランドは、9月まで予選がないため集中力の欠如や判断ミスなどで大敗を喫した。





ポーランド代表 1 - 0 スロバキア代表

Perquis 30’

ウクライナと共にユーロ2012の共催国であるポーランドは1－0で辛勝。
GKファビアンスキは負傷により今大会参加が叶わなくなってしまった。
グループAに所属するポーランドは、ギリシャ、ロシア、チェコと対戦する。


ロシア代表 1 - 1 ウルグアイ代表

Kerzhakov 49'
Suarez 48'


スペイン代表 2 - 0 セルビア代表

Adrián 64’ , Cazorla 74’ (pen.)


ビジャの欠場が決まったスペイン代表は、アドリアン・ロペスとサンテ・カソルラのゴールにより快勝。
ほぼ2軍で戦い、前半は効果的なパスなどセルビアのゴールをこじ開ける事は出来なかったが、後半にダビド・シルバやロペスらを投入すると一転。64分にはナバスのクロスに頭で合わせて先制点を挙げると、その10分後にも、エリア内に進入したロペスが倒されてPKを獲得。これをカソルラが沈めてリードを広げ、そのまま2－0で勝利した。


クロアチア代表 3 - 1 エストニア代表

Corluka 16' , Kalinic 20' , Vukojevic 81'
Vassiljev 83'


ベルギー代表 2 - 2 モンテネグロ代表

Mirallas 25' Hazard 34' (pen.)
Vucinic 5' Drincic 75'

EURO2008プレビューVol.1 欧州選手権オーストリア・スイス大会出場国ハイライト A&Bグループ [DVD]

• 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
• メディア: DVD

レフェリー 知られざるサッカーの舞台裏 [DVD]

• 出版社/メーカー: 東宝
• メディア: DVD

タグ：イングランド代表 EURO2012 ユーロ2012