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11-12 プレミアリーグ総括 (3位~5位) [League 11-12]
3位:アーセナル
4位:トッテナム
5位:ニューカッスル
6位~10位はこちら(11-12 プレミアリーグ総括)
11位~15位はこちら(11-12 プレミアリーグ総括)
16位~20位はこちら(11-12 プレミアリーグ総括)
(参考)11-12 プレミアリーグ前半戦を振り返る
2011-12 プレミアリーグ総括(3位~5位)
3位(CL本戦) アーセナル
勝ち点70/21勝7分11敗
ホーム:12勝4分3敗 アウェイ:9勝3分7敗 無失点試合:13 イエロー:64 レッド:4
かつてのパスサッカーはやや失われてしまったが、ミケル・アルテタの存在は大きかった。この夏一番のビッグネームでもあり、エバートンで攻撃の中心だった彼が移籍期限最終日にリクエストを出していなかったら、今どうなっていたかわからない。タイトル争いを演じるシティ相手に劇的ゴールを決めただけでなく、アーセナルの本質となる中心的役割を担い、勝ち点の積み上げに貢献してくれた。最終節はなんとか彼なしでも勝つことが出来たが、必要不可欠な選手という事をサポーターの目に焼き付けた。
開幕戦でジェルビーニョと、のちにFAから制裁が下されたアレックス・ソングが3試合の出場停止となり、若手を多く起用して挑んだリバプール戦ではサミル・ナスリの最後の勇姿が見られ、ManUtd戦では歴史的大敗を喫した。
最悪のスタートを切ったアーセナルは、昨シーズン一気にその名を轟かせたジャック・ウィルシャーはプレシーズンの負傷により長期の離脱。セスク・ファブレガスは生まれ故郷に帰り、サミル・ナスリまでも失ったアーセナルは、駆け込むように移籍期限ギリギリでミケル・アルテタ、ペア・メルテザッカー、アンドレ・サントス、パク・チュヨン、レンタルでヨッシ・ベナユンを獲得。周りからパニックバイと叩かれたが、それを覆すシーズンを送ることになる。
24節まで5位だったアーセナルは、ブラックバーン戦で7-1と大勝。そこからライバルのスパーズを破り、リバプール、ニューカッスルに劇的な逆転勝利をあげた。その立役者でもあり、怪我なくシーズンを終えたロビン・ファン・ペルシ―はアーセナルを象徴する選手となった。今まで怪我が多く、しっかりとワン・シーズンを戦うことがなかった彼がキャプテンを任された今シーズンに38試合30ゴールでサポーターに応えてみせた。アーセナル誕生125周年を祝うエバートン戦では相応しいボレーシュートも決め、ゴール・オブ・ザ・シーズンにもノミネート。レジェンド・ティエリ・アンリに並ぶ1年間(2011/1/1~12/31)で34ゴールを越える35ゴールを記録し、アーセナルで通算132ゴールとなった彼の名は歴代8位という名誉と共に刻まれた。
通算226得点の不動ともいえる歴代1位のティエリ・アンリは、125周年の除幕式で涙を流した。その涙は1月に復帰する彼の後押しになったのかもしれない。彼は精神面での貢献だけでなくチームにも勢いをもたらした。復帰デビュー戦のFAカップとサンダーランド戦では決勝ゴールを決め、ブラックバーン戦ではファンペルシーのアシストから7点目を決めてみせた。CLミラン戦では大敗してしまったが、彼が去る際に言った「ノースロンドンダービーに勝てればチームは復活する」という言葉通り見違えるように復活。苦しい時期を乗り越えたチームは、15年続くチャンピオンズリーグ出場を手にした。
また、若手のアレックス・オックスレイド・チェンバレンも活躍し、念願だったイングランド代表にも選ばれた。
来季に向けて、すでにポドルスキの加入が決定。入る人がいれば去る人もいるわけで、175試合に出場し70試合のクリーンシートに貢献したGKアルムニアは放出が決定している。
最多得点 | ロビン・ファン・ペルシー | 30得点(全37得点) |
最多アシスト | アレックス・ソング | 11アシスト |
最多パサー(成功) | アレックス・ソング | 2248本(1895本)/84.3% |
ミケル・アルテタ | 2229本(2023本)/90.8% | |
マン・オブ・ザ・マッチ | ロビン・ファン・ペルシー | 13回 |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン | ロビン・ファン・ペルシー | |
ゴール・オブ・ザ・シーズン | ロビン・ファン・ペルシー vs エバートン |
4位(EL本戦) トッテナム・ホットスパー
勝ち点69/20勝9分10敗
ホーム:13勝3分3敗 アウェイ:7勝6分6敗 無失点試合:14 イエロー:43 レッド:3
開幕2連敗から見事な復活を見せたスパーズ。去就問題で騒がれていたルカ・モドリッチもその後の36試合をぶれる事なくプレーし、相方のスコット・パーカーも献身的な守備と時折見せる攻撃への参加はトム・ハドルストンとマイケル・ドーソンの度重なる怪我の痛手をカバーする活躍だった。前線では、ピーター・クラウチの代わりとなるFWが欲しかったスパーズに、マンチェスター・シティからおこぼれとなったエマニュエル・アデバヨルをレンタルで獲得。GKブラッド・フリーデルも夏に補強した一人で、貫録ある佇まいと40歳とは思えない動きで最後の砦としてゴールマウスを守った。彼もブラックバーン時代から続く300試合連続出場という偉大な記録を達成した。(まだ続きそうなのが怖い)
これら素晴らしい補強で北ロンドンのライバルに9ポイント差をつける事に成功したスパーズ。このままCL圏内は安泰かと思われたが、ハリー・レドナップ監督の脱税容疑に加えイングランド代表に関する噂が続いた2月、北ロンドンのライバルであるアーセナルとの大一番、ノースロンドン・ダービーでまさかの逆転負けを喫する。両者はこのダービーをきっかけに明暗を分けることになり、8試合でわずか1勝と、外部のゴタゴタがリンクするかのようにチームは下降。あっという間に9ポイント差を逆転され、追う立場となったスパーズだったが、幸いアーセナルも終盤の取りこぼしにより勝ち点は1ポイント差までになった。しかし時すでに遅し。肩の荷が下りた4月終盤から3勝1分け、勝ち点69ポイントまで伸ばしたが、CLストレートインには及ばず4位でシーズンを終える事となった。規定通りならば4位はプレイオフからとなっていたが、悲しくもCL出場はロンドンの西にあるチームによって打ち砕かれた。
来季に向けて、アデバヨルとモドリッチの去就を片付け、噂になっているギャレス・ベイルとフェルトンゲンらを獲得できれば優勝に絡めるかもしれない。
最多得点 | エマニュエル・アデバヨル | 17得点(全18得点) |
最多アシスト | エマニュエル・アデバヨル | 11アシスト |
最多パサー(成功) | ルカ・モドリッチ | 2534本(2215本)/87.4% |
マン・オブ・ザ・マッチ | ギャレス・ベイル | 6回 |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン | スコット・パーカー | |
ヤング・オブ・ザ・シーズン | カイル・ウォーカー | |
ゴール・オブ・ザ・シーズン | カイル・ウォーカー vs Arsenal |
5位(ELプレイオフ) ニューカッスル
勝ち点65/19勝8分11敗
ホーム:11勝5分3敗 アウェイ:8勝3分8敗 無失点試合:15 イエロー:67 レッド:2
2シーズン前のチャンピオンシップで戦っていたとは思えない変貌を見せたマグパイズ。1年前は12位でシーズンを終えたが、夏にヨハン・カバイェとデンバ・バを補強し、ジョーイ・バートンをQPRに放出すると開幕11戦無敗で3位に順位を挙げていった。守備陣を統率するファブリシオ・コロッチーニにGKティム・クルル、変わるポジションに見事に適応して見せたジェームズ・パーチ。カウンターに絡むヨハン・カバイェ、ホナス・グティエレス、ハテム・ベナルファ、そして前線のデンバ・バは脅威だった。デンバ・バはブラックバーン戦で見事なハットトリックを達成し、その後のストーク戦でデビューシーズンにも関わらず2度目のハットトリックを挙げ、見るものに鮮烈な印象を与えた。リーグ後半戦に向けてもMFシェイク・ティオテの存在感と共に、冬に加入したパピス・シセは、同胞デンバ・バやフランス語を喋るチームメイトの助けもありすぐに馴染んだ。シセはデンバ・バのハットトリックを霞ませる活躍を見せ、見事にエースナンバーを引き継ぐ活躍を果たした。惜しくもチャンピオンズリーグ圏内に入る事は叶わなかったが、シーズンを5位で来季のヨーロッパリーグのプレイオフ出場権を手にした。
来季に向けて、ロマン・アマルフィターノを獲得。ベナルファらと競わせたいとか。他にも数人のフランス人を狙っているというが、なぜそこまでこだわるのかはわからない。
最多得点 | デンバ・バ | 16得点(全19得点) |
最多アシスト | ヨハン・カバイェ | 6アシスト |
最多パサー(成功) | ヨハン・カバイェ | 1451本(1167本)/80.4% |
マン・オブ・ザ・マッチ | グティエレス&カバイェ 4回 | |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン | ファブリシオ・コロッチーニ | |
ゴール・オブ・ザ・シーズン | パピス・シセ vs Chelsea |
デンバ・バさん誕生日おめでとう!
しかし妻からのプレゼントがこれか・・・い、いいね。
If you think your bike is good.....check the one i got from my wife for my birthday. #TooMuchSwagggggg twitter.com/dembabafoot/st…
— Demba Baさん (@dembabafoot) 5月 24, 2012
2011-12 Robin van Persie All 37 Goals
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技術的な事は専門家にお任せして・・・
毎シーズン驚く事。
1シーズンを細かにパワーを配分し、シーズン終了時、
帳尻(Top3内)が合ってる。
シルバーウェアからは、少し遠ざかりながらも、コンスタント
な采配は、企業や会社経営にも応用できる程、シビアで
的確。
アーセナルは、すごいクラブですね!
って云うか、アーセンはすごいw>もーそれしか無いっす!!
今シーズン、Toonファンにとっては最高の年の一つでしたw
毎度の事ですが、特に今シーズンのサンダーランドとの
マッチは最高wwww
来シーズンはCL決めて欲しいものです。
by ToonArmy見習い (2012-05-27 07:27)
ToonArmy見習いさん、どうも!
アーセン・ヴェンゲルはすごいです。よくやってくれてます、あんなフロントで。
やりくり上手ってやつですね。
ただそろそろアーセン政権も終わりが近づいてるかもしれません。来季次第です。
優勝のためにもいい補強を!ファンペルシーの残留も大事だ。
ニューカッスル対サンダーランドのダービーは熱かったですね。
プレミアファンなら推したいひとつですねw
来季もCL圏内は熾烈ですね。アーセナルもうかうかしてられない!
by でぃーじぇー (2012-05-29 00:04)