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11-12 プレミアリーグ総括 (6位~10位) [League 11-12]

6位:チェルシー
7位:エバートン
8位:リバプール
9位:フルハム
10位:ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン
11位~15位はこちら(11-12 プレミアリーグ総括)
16位~20位はこちら(11-12 プレミアリーグ総括)
(参考)11-12 プレミアリーグ前半戦を振り返る
2011-12 プレミアリーグ総括(6位~10位)
6位

勝ち点64/18勝10分10敗
ホーム:12勝3分4敗 アウェイ:6勝7分6敗 無失点試合:10 イエロー:74 レッド:4

アブラモヴィッチが再び大金をかけて挑んだシーズンは、ポルトで偉大な記録を達成した若干33歳のアンドレ・ヴィラス・ボアスを新監督を迎えた。長期プランを見据え、フアン・マタやルカク、ロメウら若手を積極的に獲得。今までのチェルシーを一新させるべく、パスサッカーと高いライン、新たな戦術で戦っていったが、プレミアリーグの異なるスタイルやビッグクラブに付きまとうプレッシャーに耐えきれず、徐々に失速。
若い指揮官は経験不足もあって、昇格組のQPRにはプレミアの洗練を浴びせられた。続くアーセナル、リバプールにも負けるなどプレミアの難しさも経験した。次第に手腕にも疑問の声が挙がっていくようになる。不甲斐ないトーレスにも非難の声は挙がっていたが、これまで支えてきたベテランがベンチを温める時期が増え、コミュニケーション不足なのかはわからないが、プライドを傷つけられる選手も多くいた。エバートン戦とCLナポリ戦で敗戦し不満の声が浮上してきた3月、ウェストブロムに敗れたのを機にアブラモヴィッチは解雇という決断を下す。
後任はアシスタントコーチのロベルト・ディ・マッテオ。ここからチェルシーの劇的な幕開けとなり、そこからCL、FAを獲得する。一体だれが予想しただろうか。シーズン終了時には2冠という偉業を達成とこれ以上ないシーズンとなり、6位フィニッシュの不甲斐なさをCL優勝で忘却して見せた。
しかしドログバの去就問題に、トーレスは起用法に不満を募らせている。ジョン・テリーも差別問題でユーロ後に法廷に立ち、来シーズンもディ・マッテオ監督を継続させるのか、それとも新指揮官を雇うのか。
またもアブラモヴィッチが主役となりそうだ。
最多得点 | フランク・ランパード | 11得点(全16得点) |
最多アシスト | フアン・マタ | 13アシスト(全21アシスト) |
最多パサー(成功) | ジョン・テリー | 1826本(1667本)/91.3% |
マン・オブ・ザ・マッチ | フランク・ランパード | 8回 |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン | フアン・マタ | |
セーブ・オブ・ザ・シーズン | ペトル・チェフ | |
ゴール・オブ・ザ・シーズン | ディディエ・ドログバ vs バイエルン |

7位

勝ち点56/15勝11分12敗
ホーム:10勝3分6敗 アウェイ:5勝8分6敗 無失点試合:12 イエロー:60 レッド:2

昨シーズンと同様の7位でフィニッシュしたのは、エバートンで10周年を迎えたモイーズ監督。
マージーサイドの隣人にはリーグダブルを喰らったが、終わってみれば彼らより順位は上。
夏の移籍期限ギリギリでヤクブ、アルテタを放出したその影響は大きく、ボトム10を行き来していた。しかし1月にピーナールとドノヴァンをレンタルで復帰させ、レンジャーズからニキツァ・イェラヴィッチを獲得して挑んだ後半戦は見違えるように、はたまた例年通りに順位を挙げていった。イェラヴィッチはゴールを量産、ピーナールはアシストを量産し、モイーズ監督にとってリーグ150勝目も飾り、サー・アレックス・ファーガソン、アーセン・ヴェンゲル、ハリー・レドナップに次ぐ史上4人目の監督となった。FAカップ準決勝では惜しくもリバプールに敗れたが、マンチェスター・ユナイテッドに激闘を演じ、最後の9試合は無敗でシーズンを終えた。
来季に向けて、ピーナール、ドレンテ、ストラクアルルシは6月いっぱいで親クラブに戻ることになった。
最多得点 | ニキツァ・イェラヴィッチ | 9得点(全11得点) |
最多アシスト | スティーヴン・ピーナール | 6アシスト |
最多パサー(成功) | マルアン・フェライニ | 1787本(1425本)/79.7% |
マン・オブ・ザ・マッチ | ピーナール&ベインズ&ハワード 3回 | |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン | ジョン・ハイティンガ | |
ゴールー・オブ・ザ・シーズン | フィル・ネヴィル vs WBA |

8位

勝ち点52/14勝10分14敗
ホーム:6勝9分4敗 アウェイ:8勝1分10敗 無失点試合:12 イエロー:53 レッド:5

期待されたシーズンはカーリングカップだけに止まり、レジェンドのケニー・ダルグリッシュ監督は解任された。ロイ・ホジソン監督から引き継いだ昨シーズンから数人の選手を入れ替え、ヘンダーソン、ダウニング、チャーリー・アダム、ホセ・エンリケなど大型補強をし、先発メンバーもイングランド化が進んだ。しかしヘンダーソンもダウニングも、そしてアンディ・キャロルも金額に見合った活躍は出来なかった。
ホームゲームは引き分けが多く、勝たなければいけない試合の多くを取りこぼした。シーズンの分岐点はマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、サンダーランドの3連敗。マージーサイドの隣人には勝ったが、CL出場は夢のまた夢となった。
また、不遇な時期を過ごした選手もいた。マキシ・ロドリゲスは出場した試合で活躍してきたがベンチ外になることも多く、ディルク・カイトはベンチを温めることが多かった。一方でルイス・スアレスは人種差別、握手等含め問題児としても確固たるものにしたが、ハットトリックを決めるなど、プレーでも惹きつける存在だった。マルティン・シュクルテルは44試合に出場しシーズン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。その証拠に枠内シュートはどのチームよりも少ない132本と、守備陣を統率し安定感をもたらしていた。
来季に向けて、後任にはロベルト・マルティネス、アンドレ・ヴィラス・ボアスなどが候補に挙がっている。ディルク・カイトの去就もわからないが、後任次第の可能性もある。
最多得点 | ルイス・スアレス | 11得点(全17得点) |
最多アシスト | チャーリー・アダム | 6アシスト |
最多パサー(成功) | ホセ・エンリケ | 1824本(1471本)/80.6% |
マン・オブ・ザ・マッチ | ルイス・スアレス | 6回 |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン | マルティン・シュクルテル | |
ゴール・オブ・ザ・シーズン | ルイス・スアレス vs Norwich |

9位

勝ち点52/14勝10分10敗
ホーム:10勝5分4敗 アウェイ:4勝5分6敗 無失点試合:11 イエロー:54 レッド:0

マルティン・ヨル監督率いるフルハムは、シーズンを9位でフィニッシュ。ヨーロッパリーグも戦っていたせいかなかなか順位を挙げる事は出来なかったが、ライバルのロンドン勢にはトッテナムにダブルを喰らった以外は負けていない。夏にはローマから元リバプールのリーセと、トウェンテから約1100万ポンドでブライアン・ルイスを獲得。ルイスは元々素晴らしい選手だったが、フルハムでもその実力をいかんなく発揮。一方、ユベントスから獲得したグリゲラはシーズン絶望で試合数はわずか5試合にとどまった。
冬にはザモラを放出し、代わりにポグレブニャクをローンで獲得。彼もすぐに結果をだし、ザモラの代わりを務めてみせる活躍でハットトリックも達成。フリーで獲得したマアマドゥ・ディアラも中盤で存在感を示し、それを買われて契約延長も果たす。そして忘れてはいけないのがクリント・デンプシー。最終節以外はフル出場で17ゴール6アシスト(カップ戦合わせると23ゴール)とこれ以上ないシーズンを送った。デンベレも後半存在感を示したひとりで、この二人はビッグクラブから引き抜かれる可能性もある。どちらかを留まらせ、来季に向けてトレーニングに復帰したグリゲラやティーンエイジャーであるケリム・フライをうまく使っていければ、再びトップ10入りも間違いないだろう。
最多得点 | クリント・デンプシー | 17得点(全23得点) |
最多アシスト | クリント・デンプシー | 7アシスト |
最多パサー(成功) | ダニー・マーフィー | 2159本(1794本)/83.1% |
マン・オブ・ザ・マッチ | クリント・デンプシー&ムサ・デンベレ 5回 | |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン | クリント・デンプシー | |
ヤング・オブ・ザ・シーズン | ケリム・フライ |

10位

勝ち点47/13勝8分17敗
ホーム:6勝3分10敗 アウェイ:7勝5分7敗 無失点試合:10 イエロー:48 レッド:1

安定のロイ・ホジソン。見事な勝率でトップ10入りを果たす。シーズンハイライトは、ウルヴスとのダービーマッチ。あの試合でオデムウィンギーがハットトリックを達成。1-5で下し、ウルヴスのマッカーシー監督を解任に追いやった。そしてシーズン序盤で活躍したシェーン・ロングと最後の砦ベン・フォスターも印象的な活躍をした。フォスターに限っては最終節以外フル出場。ゴールマウスを守り10試合のクリーンシートにも貢献。ホジソンは国際経験の豊富さと安定感を買われイングランド代表監督として最終節のアーセナル戦を最後にウェストブロムを去った。来シーズンに向けて監督は決まっていないが、ソメン・チョイは放出し、フォルトゥネ、ジェローム・トーマス、サイモン・コックスらが契約を延長している。
最多得点 | ピーター・オデムウィンギー | 10得点(全11得点) |
最多アシスト | クリス・ブラント | 6アシスト |
最多パサー(成功) | ユースフ・ムルンブ | 1689本(1397本)/84.2% |
マン・オブ・ザ・マッチ | ベン・フォスター&ジェームズ・モリソン 4回 | |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン | ベン・フォスター |


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ご苦労様&さようなら ドログバ・・・
彼には、ガナーズも泣かされましたねw
妙な事に、Toonは対チェルシーは相性がいいのですが。
逸れますが、英語の中継を聴いていると、「ドログバ」
には聞こえませんw
何度聴いても「ドロンパ」>gの発音を飲み込むからかな?
英人相手に「ドロンパ」と云っても通じたりしますw
アネルカと一緒に中国でプレイするのかなーwww
モイスの粘りはすごかったですね!!
さすが、ファーガソン&アーセンの後継か?とも云われて
いるだけの事がある。
6-10位が今シーズン最大の驚きランキングだった様に
思いましたが、いかがでしたか?
by ToonArmy見習い (2012-05-22 21:16)
ToonArmy見習いさん、どうも!
ドログバついに退団ですね。
アーセナルにとってはほんと厄介でした。
あの「3-5」の試合もドログバがいたら変わっていたでしょうね。
ドロンパは確かに聞こえますw
ドログバだと怖さプンプンですが、ドロンパはかわいくなりますね。ただこれで見納めかぁ。中国行くんですかね。
そういえば岡田監督が指揮獲ってるところも中国でしたっけ。対戦相手になるのは嫌でしょうねwアネルカとまたコンビを組むのは面白いですが。
6-10位には確かに驚きましたが、エバートンは今季振り返ってみても順当かなとw
チェルシーは2冠なのでいう事ないですが、リバポは残念すぎますね。
あとサンダーランド辺りはトップ10入るかなと思ってただけにWBAにも少し驚いてます。ホジソンはよくやりました。
by でぃーじぇー (2012-05-23 00:16)