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11-12 プレミアリーグ総括 (16位~20位) [League 11-12]

16位:アストンヴィラ
17位:クイーンズ・パーク・レンジャーズ
18位:ボルトン
19位:ブラックバーン
20位:ウォルバーハンプトン
6位~10位はこちら(11-12 プレミアリーグ総括)
11位~15位はこちら(11-12 プレミアリーグ総括)
(参考)11-12 プレミアリーグ前半戦を振り返る
2011-12 プレミアリーグ総括(16位~20位)
16位

勝ち点38/7勝17分14敗
ホーム:4勝7分8敗 アウェイ:3勝10分6敗 無失点試合:9 イエロー:70 レッド:2

隣人のライバル、バーミンガムからやってきたマクリーシュは、最後まで愛されることはなかった。
バーミンガムを降格させた張本人は、アストンヴィラまでも降格させる勢いとなってしまった。
開幕前にはアシュリー・ヤング、レオ・コーカー、カリュー、ダウニングら10人近くを放出。
しかし補強は3人に止まり、徐々に苦しむ事になる。
チームは下降線を辿り、最下位ウルヴスに次ぐ7勝にとどまる。引き分けはリーグ最多の17。
下位4チームの失速で運よく残留を果たしたが、不振からマクリーシュは解任された。
怪我人に泣かされた事は事実だが、9得点を挙げていたダレン・ベントが怪我をせず、ローン加入のロビー・キーンが延長していたら変わっていたかもしれない。しかしそうはいかず、ダレン・ベントは長期離脱。ロビー・キーンも1か月半の契約を全うし、クラブを去った。それに加えスティリアン・ペトロフも白血病と闘うために戦線離脱。最後に勝利したのは28節のフルハム戦。後半追加タイムに決勝ゴールを決めたのは若干20歳のヴァイマンだった。
無失点試合は9試合。多い方だが、うち8試合がゴールレスドロー。
来季に向けてすでにカルロス・クエジャルが放出され、新しい監督候補に元マンチェスター・ユナイテッドのスールシャールも挙がっているとか。
最多得点 | ダレン・ベント | 9得点 |
最多アシスト | ガブリエル・アグボンラホー | 5アシスト |
最多パサー(成功) | スティーヴン・ウォーノック | 1229本(916本) |
マン・オブ・ザ・マッチ | スティリアン・ペトロフ | 4回 |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン | スティリアン・ペトロフ | |
ワースト・オブ・ザ・シーズン | アレックス・マクリーシュ監督 |

17位

勝ち点37/10勝7分22敗
ホーム:7勝5分7敗 アウェイ:3勝2分14敗 無失点試合:7 イエロー:54 レッド:9

15年ぶりの昇格。シーズン序盤は新たなクラブが出てきたと思ったが最後の最後まで低迷。
バートンを筆頭に、ルーク・ヤング、トラオレ、アントン・ファーディナンドら中堅選手を補強し、プレミアを混乱に陥れようとしたのがこのQPR。
もちろんそれは実行され、ホームゲームはリバプールより多い7勝。そのうちライバルのロンドン勢(チェルシー、トッテナム、アーセナル)に3勝と好成績を残した。
冬にもザモラやシセといった補強でチームを向上させようとしたが、シセは2度の退場で合計7試合を出場停止で欠き、ザモラはフルハム時代ほどの存在感もなかった。
さらに最終節にはチームをまとめ上げるべきキャプテンが、チームを象徴するかのように一発退場。
合計9枚目のレッドカードを貰い、09-10のサンダーランドに並びワースト記録を樹立。(サンダーランドもすごいが)
マーク・ヒューズを困らせたチームは、ボルトンが敗れたこともあってシーズンをギリギリ17位でフィニッシュした。
一方で活躍した選手もいた。それは守備の要クリント・ヒルと右サイドで活躍したジェイミー・マッキー。二人は2010年からQPRに所属している。ヒルはボルトン戦のゴールがラインを越えていたが認められなかった不運もあり、ジェイミー・マッキーは、7ゴール2アシストを記録して後半のリーグを盛り上げた。
しかしそれで終わらないのがQPR。最終節に退場したバートンは暴力行為により最低9試合の出場停止処分が科せられる見込み。クラブは放出の可能性も否定していないため、来シーズンはしばらく見れないかもしれない。
現時点でわかってる移籍情報:ジェイミー・マッキーが新たに1年の契約延長。
最多得点 | ヘイダル・ヘルグソン | 8得点 |
最多アシスト | ライト・フィリップス | 4アシスト |
最多パサー(成功) | ジョーイ・バートン | 1570本(1181本) |
マン・オブ・ザ・マッチ | ジョーイ・バートン | 3回 |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン | クリント・ヒル | |
バッドボーイ | ジブリル・シセ&ジョーイ・バートン |

18位(降格)

勝ち点36/10勝6分22敗
ホーム:4勝4分11敗 アウェイ:6勝1分11敗 無失点試合:3 イエロー:50 レッド:5

開幕は昇格組のQPRに4-0とプレミアの洗礼を浴びせたボルトン。
しかその後のシティ戦では好ゲームを演じながらも敗れ、続くリバプール、ユナイテッドにも惨敗して1勝から6連敗という最悪なスタートを切る。
ローンのスタリッジをチェルシーに返し、FWエルマンデルを放出、主力のMFイ・チョンヨンの長期離脱で欠いたボルトンはその後も低迷を続け、順位はついに最下位。
リバプールから400万ポンドで移籍したエンゴグは24試合でシーズンわずか3得点。
1月にはマルヴィン・ソーデル、ティム・リームや宮市が加入。宮市は26節のチェルシー戦で途中出場。27節のシティ戦では先発。28節のQPR戦ではアシストを記録し、ウルヴスも破ってチームは3連勝。15位に順位を挙げるが、それまで先発フル出場していたムアンバの悲報。命に別状はなかったが、彼不在の影響は次第に増え、チームは3連勝のあと2連敗。ティム・リームも主力としてDF陣をけん引したが、若さゆえのプレーが目立ち、失点が増えその後の5試合でわずか1勝に留まり、最終節も勝つことが出来ず無念の降格が決定。
ムアンバに喜びを届ける事は出来なかったが、彼が生きていることだけでも希望はある。
彼の復帰戦はいつになるかわからないが、来シーズン中の復帰を願いたい。
オーウェン・コイル監督は、チームを昇格させるべく来季も継続の見通し。
また、1億ポンドの負債を抱えているボルトンは、レオ・コーカー、ステインソン、イヴァン・クラスニッチらの放出が決定。宮市、ボヤタらレンタル組は親クラブに復帰し、ケヴィン・デイヴィスが1年、サム・リケッツが2年の契約を延長した。
最多得点者: | イヴァン・クラスニッチ | 8得点 |
最多アシスト: | クリス・イーグルス | 7アシスト |
最多パサー(成功) | レオ・コーカー | 1668本(1402本) |
マン・オブ・ザ・マッチ | ペトロフ&ウィーター&イーグルス 2回 | |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン: | ナイジェル・レオ・コーカー | |
モーメント・オブ・ザ・シーズン: | ムアンバの帰還 |

19位(降格)

勝ち点31/8勝7分23敗
ホーム:6勝1分12敗 アウェイ:2勝6分11敗 無失点試合:3 イエロー:66 レッド:5

開幕から続いたキーン・アウトは最後まで止むことはなかった。
次第にはヴェンキーズ・アウトとオーナーを批判するところまで発展。
開幕は3連敗、その後も10試合で1勝。冬には去就問題で騒がれていた大型CBのサンバをやむなく放出。
獲得したモデストも不甲斐なく、最後の10試合で8敗。そのまま降格という落ちるべくして落ちたシーズンとなった。
勝ち点31ポイントは、1978-79シーズンに獲得した30ポイントに次ぐ最低の数字となった。
唯一の明るい報告は、ヤクブがアラン・シアラーに次ぐ17点を決めたことだろう。
また、有望株のジュニア・ホイレットも7ゴール5アシストの大活躍。彼含め数選手は引き抜かれることがほぼ決まっている。来シーズンもチャンピオンシップで指揮を執るか不透明なスティーヴ・キーン監督は、今はインドで会談を行っているが、続投が濃厚となっている。
最多得点 | ヤクブ・アイェグベニ | 17得点 |
最多アシスト | エンゾンジ&ホイレット 5アシスト | |
最多パサー(成功) | スティーヴン・エンゾンジ | 1736本(1450本) |
マン・オブ・ザ・マッチ | ヤクブ・アイェグベニ | 5回 |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン: | ヤクブ・アイェグベニ | |
ワースト・オブ・ザ・シーズン: | ヴェンキーズ&スティーヴ・キーン |

20位(降格)

勝ち点25/5勝10分け23敗
ホーム:3勝3分13敗 アウェイ:2勝7分10敗 無失点試合:4 イエロー:64 レッド:4

このままでは降格してしまう。
そんな理由でミック・マッカーシーを解任させ、アシスタントだったテリー・コナーを昇格させて挑んだ後半戦。
結局その後の13試合で勝つことは出来なかった。
好セーブを連発していたウェイン・ヘネシーも大けがを負い長期離脱。
降格が決定した35節のシティ戦では、好ゲームを披露も勝てなかった。サポーターは呆れたと言うより吹っ切れていた印象を受けた。オーナーも同様に笑顔でシーズンに幕を閉じた。
勝ち点はたった25ポイントにとどまり、リーグワーストの5勝、82失点。
新たな監督には元ケルンを率いていたソルバッケン氏が就任。テリー・コナーはアシスタントに戻り、チャンピオンシップを戦うことが決定。
最多得点 | スティーヴン・フレッチャー | 12得点 |
最多アシスト | ケヴィン・ドイル | 7アシスト |
最多パサー(成功) | スティーヴン・ウォード | 1700本(1314本) |
マン・オブ・ザ・マッチ | ウェイン・ヘネシー | 5回 |
プレイヤー・オブ・ザ・シーズン: | マット・ジャーヴィス | |
セーブ・オブ・ザ・シーズン: | ウェイン・ヘネシー(リーグ最多の163セーブ) |


Official Queens Park Rangers FC 2013 Calendar
- 作者:
- 出版社/メーカー: Grange Communications Ltd
- 発売日: 2012/08/30
- メディア: カレンダー
チャンピオンシップのプレイオフ
かつて、Big Samが率いてたボルトンがプレミアを去り、
現在、Big Samが率いるWest Hamがカムバック。
毎年、この時期のドラマは何度観ても感動的ですね。
私が始めて生で観戦した試合が、チャールトンvsブラックバーンでした。
チャールトンのシーズン最終ホームゲーム。
ロビーサベジの金髪がやたら目に付いてw
ブラックバーンの応援ブラスバンドもすごかったです。
年毎に増えていくフットボールの思い出は、大切な宝物です。
by ToonArmy見習い (2012-05-20 08:13)
ToonArmy見習いさん、どうも!
いい思い出ですね。いろんな歴史がありますし、それが繰り返さているような感じで感慨深い。
ウェストハムが戻ってきたことでまたプレミアも盛り上がるでしょう。
何と言ってもビッグサムですからね。
ロビー・サヴェージは今もなおですからねw(相変わらずの切れ味)
by でぃーじぇー (2012-05-22 23:29)