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ウルヴスの降格が決まる。シティは首位に再接近。リバプールがWBAに敗れる。 第35節 EPL [2012.4.22] [League 11-12]
第35節 イングランド・プレミアリーグ
ウォルバーハンプトン vs. マンチェスター・シティ
Stadium: Molineux Stadium (Wolverhampton, 105 x 68 m)
Referee: Lee Probert
Attendance: 24,576
Wolverhampton Wanderers (4-5-1)
31 De Vries, 05 Stearman, 11 Ward, 21 Bassong (Berra - 75' ), 32 Foley, 04 Edwards (Doyle - 61' ), 07 Kightly, 08 Henry, 17 Jarvis, 26 Davis, 10 Fletcher (Ebanks-Blake - 77' )
Substitutes
13 Ikeme, 14 Johnson, 16 Berra, 23 Zubar, 20 Milijas, 09 Ebanks-Blake, 29 Doyle
Manchester City (4-4-2)
25 Hart, 04 Kompany, 05 Zabaleta, 06 Lescott, 22 Clichy, 18 Barry, 19 Nasri (K Toure - 86' ), 21 Silva (De Jong - 59' ), 42 Y Toure, 16 Aguero, 32 Tevez (Johnson - 75' )
Substitutes
30 Pantilimon, 13 Kolarov, 28 K Toure, 07 Milner, 11 Johnson, 34 De Jong, 10 Dzeko
ウルヴスは、前節のリーグ戦から4名を変更。
GKヘネシーが今季絶望、代わりはデ・フリース。
シティは、前節のリーグ戦から1名を変更。
ヤヤ・トゥレが先発復帰。テベスは引き続き出場。バロテッリは出場停止中。(3試合中3試合目)
ユナイテッドの引き分けが伝えられた後の試合。
マンチーニは是が非でも勝ちたいだろう。
一方のウルヴスは勝たなければ降格となる。
何を想うかマンチーニ。
試合は、良い天気の中、攻め込むシティと気持ちを見せるウルヴスの構図。
開始早々には(正確には開始16秒)でテベスが最初のシュート。
前節のスーパーゴールを思わせる強さを見せるがこれは枠外。
その後も最後の最後で精度を欠き、再三のシュートは枠を捉えない。
ウルヴスもカウンターから右サイドのカイトリーや左サイドのジャーヴィスが攻め上がる。
しかしこちらもGKハートの好セーブもありゴールを奪えない。
うまくいかない、しっかり集中しろと言わんばかりにマンチーニ監督はペットボトルを地面に投げつけ激怒。
まだ10分も経っていないのに。
ウルヴスは力の差はあれど、何とか守り、少ない決定機を作る。
ここまではウルヴスも降格がかかっているだけに気持ちが入っていた。
しかし27分、左サイドのクリシーがDFを振り切ってグラウンダーのアーリークロス。
アグエロが抜け出して、低い重心から先制ゴールを決める。
腹を空かせた狼(ウルヴス)が餌を探すが、ライオン(マンC)もお腹を空かせてきたようだと倉敷さん。
ウルヴスはどうにか点を取りたいが、GKハートの牙城どころか球際でも負け、前半を折り返す。
後半は、攻勢を強めるウルヴス。しかしここでも堅い守りに苦戦。
GKハートにコンパニ。シティが時折見せる攻撃は、バッソングが立ちはだかる。
押されつつあるシティは、ダビド・シルバに代えてデ・ヨングを投入。
一列前にヤヤ・トゥレが入るが、思った通りの攻撃は出来ない。
やっぱりシルバがいないと若干アイデアに欠ける。
70分までは一進一退が続き、ウルヴスの状態とリンクするように天気もどんよりとしてきた。
そして74分、テベスが早いリスタートから鋭いスルーパス。
裏を取ったナスリ。DFバッソングが急いで戻ったがハムストリングを押さえて負傷。
ヤヤ・トゥレもフリーだったが、ナスリは冷静にシュートコースを見極め、ゴールネットを揺らし、0-2。
ここまで攻守によく走っていたバッソングの負傷退場により、ウルヴスは万事休す。
85分には、ダービーを見据えてテベス、ナスリを交代させる余裕っぷり。
ウルヴスサポーターは笑顔。チャントを唄って最後まで応援。
3シーズン戦って十分と思ったのだろうか。こういうサポーターを見るとまた戻ってきて欲しいもの。
オーナーも笑顔だった。峠を通り越して笑えて来たのか?強いメンタルをお持ちだ。
いつの間にかどんよりしていた天気は、土砂降りの雨となり、共に鳴った試合終了のホイッスルは、彼らの残留に終わりを告げる事となった。
これでウルヴスは、残り3試合を待たずに降格が決定した。
Wolves fans were great today. Under the circumstances.
— Jody Craddockさん (@MrJodyCraddock) 4月 22, 2012
ウルヴスのキャプテンで彼は現在負傷中のジョディ・クラドックは、この状況なのにサポーターは今日素晴らしかった。とツイート。
ウォルバーハンプトン 0 - 2 マンチェスター・シティ
0-1 17分 セルヒオ・アグエロ
1-1 74分 サミル・ナスリ
55分 ヤヤ・トゥレ
ポゼッション: 49% : 51%
シュート数: 7本 : 17本
枠内シュート: 4本 : 9本
Man of the Match: Yaya Toure (City Midfielder)
マン・オブ・ザ・マッチは、ゴールはなかったが攻撃にリズムを与え、後ろも支えたヤヤ・トゥレ。
ウルヴスは、勝ち点23ポイントのまま最下位。降格が決まった。
シティは、勝ち点80ポイントに伸ばし、首位と3ポイント差なった。
スカイ採点
デ・フリース 6
フォーリー 6 スティアマン 6 バッソング 7 ウォード 6
ヘンリー 6 ジャーヴィス 7 エドワーズ 6 D・デイヴィス 7
カイトリー 7 フレッチャー 6
ベラ 6 ドイル 6 イーバンクス 5
ハート 7
レスコット 7 クリシー 7 コンパニ 8 サバレタ 7
バリー 6 シルバ 6 ヤヤ・トゥレ 9 ナスリ 7
アグエロ 7 テベス 7
コロ・トゥレ 6 アダム・ジョンソン 7 デヨング 7
シティ、ロベルト・マンチーニ監督
プレミアに優勝する権利を有するのは1チームだけだ。タイトルは我々の手中にはない。チームは勝ち点3差をつけられているのだからね。ダービー後、我々は難しい2試合に臨むことになる。チャンピオンズリーグ出場権を争うニューカッスルと、残留を争うQPRとの試合をね。つまり、我々には難しい3試合が控えているんだ。
(ファーガソン監督に対し)今季を偉大なものとし、プレミアのタイトルを獲得したことを祝福する。
(同点にされそうになったフレッチャーのシュートを防いだGKハートに対し)あのセーブは重要だった。チームのストライカーには少し不満を感じたよ。早く勝負を決め切らなかったことにね。失点をしていたら、試合の行方は変わっていただろう。今日は良い一日となった。我々は難しい試合に勝利したんだ。
ウルヴスはテリー・コナー暫定監督の下、10試合で2分け8敗。1度も勝つ事がないまま降格となった。
ハイライト
次節、ウルヴスは、アウェイでスウォンジー戦。
シティは、ホームでマンUとのマンチェスター・ダービーとなる。
ウルヴスは降格が決まったが、正直マッカーシー監督のままなら引き分けには持ち込めたはず。
まぁ引き分けばっかりでオーナーの堪忍袋の緒が切れたのだろうけど。
それで今日の笑顔はあれかな。吹っ切れたというか・・色々あるんだろう。
今後の日程
ウルヴス シティ スウォンジー(A) 4/28, 30 マンU(H) エバートン(H) 5/6 ニューカッスル(A) ウィガン(A) 5/13 QPR(H)
リバプール vs. ウェストブロム
Stadium: Anfield (Liverpool, 101 x 68 m)
Referee: Neil Swarbrick
Attendance: 43,660
Liverpool (4-4-2)
25 Reina, 02 Johnson, 03 Jose Enrique, 05 Agger, 37 Skrtel, 11 Maxi (Downing - 74' ), 14 Henderson, 20 Spearing (Shelvey - 83' ), 07 Suarez, 09 Carroll, 18 Kuyt (Bellamy - 68' )
Substitutes
32 Doni, 16 Coates, 23 Carragher, 34 Kelly, 19 Downing, 33 Shelvey, 39 Bellamy
West Bromwich Albion (4-5-1)
01 Foster, 03 Olsson, 06 Ridgewell, 23 McAuley, 28 Jones, 11 Brunt, 14 Thomas (Andrews - 69' ), 17 Dorrans (Cox - 86' ), 21 Mulumbu, 09 Long, 24 Odemwingie (Scharner - 83' )
Substitutes
13 Fulop, 20 Shorey, 25 Dawson, 05 Tchoyi, 08 Andrews, 33 Scharner, 31 Cox
リバプールは、FAカップ準決勝から4名を変更。
マキシ・ロドリゲスが先発復帰。ジェラードが欠場。
ウェストブロムは、前節のリーグ戦から2名を変更。
シェーン・ロングとヨナス・オルソンが先発復帰。フォルトゥネは欠場。
WBAは45年間アンフィールドで勝てていなかった。
それを象徴するかのようにリバプールの猛攻。
しかしマキシのダイブに、ヘンダーソンのシュートはバーに跳ね返される。
スアレスも動きはキレキレで、決定機を作るがゴールに至らない。
カイトのシュートもまたもバー。これで2000年以降最多の合計30回目の枠を当てる。嫌われてる。
WBAはライン上で何度もクリア。体を張って守り切る。
そして75分、グレン・ジョンソンが無駄にボールをキープし、自陣の最終ラインでボールをロスト。
ムルンブがボールを奪って、オデムウィンギーが決める。
奪われてからあっという間の出来事。GKレイナも反応できず。
結局このまま試合終了。
WBAが歴史的快挙。元リバプールの監督ロイ・ホジソンはしてやったり。
リバプール 0 - 1 ウェストブロム
0-1 75分 ピーター・オデムウィンギー
77分 ダニエル・アッガー
94分 ジョンジョ・シェルヴェイ
ポゼッション: 61% : 39%
シュート数: 28本 : 9本
枠内シュート: 12本 : 3本
Man of the Match: Luis Suarez (Liverpool Striker)
マン・オブ・ザ・マッチは、創造性とトリッキーなプレーでWBAを苦しめたルイス・スアレス。
リバプールは、勝ち点46ポイントのまま、8位変わらず。
WBAは、勝ち点45ポイントに伸ばして10位に浮上。
スカイ採点
レイナ 6
ジョンソン 5 アッガー 7 エンリケ 7 シュクルテル 6
マキシ 6 スピアリング 6 ヘンダーソン 6 カイト 7
スアレス 8 キャロル 6
ダウニング 5 シェルヴェイ 5 ベラミー 5
フォスター 5
リッジウェル 5 マコーリー 7 B・ジョーンズ 5 オルソン 6
J・トーマス 5 ドランズ 6 ムルンブ 7 ブラント 6
オデムウィンギー 7 ロング 7
シャーナー 5 アンドリュース 5 コックス 5
リバプール、ケニー・ダルグリッシュ監督
ついていない日だったというだけじゃない。ここでは7度か8度か、こういうことがあった。カーリングカップで優勝したときも、アーセナル戦で良かったのに負けた。先週はFAカップ決勝進出を決め、今日はまた素晴らしいパフォーマンスだったが、敗れたんだ。
かつてのインタビューを読み返しても、同じことだと思う。またもゴールマウスが味方になってくれなかったんだ。選手たちは素晴らしかったし、だからこそ多くのチャンスをつくり、何度もゴールを狙ったが、得点を奪うことだけができなかった。我々が何かを変える必要はない。必要なのは、もう少し運に恵まれることだけだ。繰り返しのように聞こえるかもしれないが、言い訳ではない。何か我々が見いだせていない、大きな間違いがあるわけじゃないんだ。運が必要というだけなんだよ。
ケニー・ダルグリッシュ監督の勝率35%、ロイ・ホジソン監督の勝率37%。
アンフィールドでWBAが勝利したのは実に45年ぶり。
ハイライト
次節、リバプールは、アウェイでノーリッジ戦。
WBAは、ホームでアストンヴィラ戦となる。
今後の日程
リバプール WBA ノーリッジ(A) 4/28 アストンヴィラ(H) フルハム(H) 5/1 チェルシー(FAカップ) 5/5, 6 ボルトン(A) チェルシー(H) 5/8 スウォンジー(A) 5/13 アーセナル(H)
さぁ面白くなってきた。
ウルヴスは降格が決まってしまったけど、また来年戻ってきてほしい。
ただどのくらいの選手が残るかわからないし、監督もコナーから変わる可能性もある。
マッカーシーが戻る可能性もある。あのオーナーは普通の神経してなさそうだし。いい意味で。
そしてシティ。ついに3ポイント差でダービーマッチ。
去年は1-6でアウェイのシティが大勝。
バロテッリの起用を仄めかしているからこれがどっちに転ぶかもわからない。
ただ盛り上がる事は間違いないだろう。
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