プレミアリーグ前半戦を振り返る [League 11-12]

今季のプレミアリーグも早くも20試合が終わりました。
残すところあと18試合。これからリーグ後半戦に入ります。
という事で、リーグ前半戦の第19節まで振り返ってみたいと思います。
※移籍情報(期限付き移籍含む)はあくまで噂です。(1月6日付)

勝率:78% 1試合平均ゴール数:2.8 失点数:0.8 無失点試合:8
お金で寄せ集めたチームはすぐに取りこぼす。
そんな事を言われ、アンチも多かったはずのシティは今や首位。
CLでは死のグループ3位に終わってしまい突破できませんでしたが、そのおかげでリーグに集中できる環境を作りました。
バロテッリも騒動を起こす悪童っぷりで、チームをバラバラにさせる要因と言われ、
さらにはカルロス・テベスも出場を拒んだとして、チームの輪を乱すという噂も立ちました。
しかしそんな事で崩れなかったのが今のシティ。
何より、ダビド・シルバ、ヤヤ・トゥーレ、コンパニの活躍は目を離せません。
アーセナルから移籍したナスリやクリシーもすぐにフィットしています。
一時は無敗で優勝するんじゃないかってくらい強かったのを覚えています。
しかし不運なことにサンダーランド戦でそれは潰えました。
この冬も大型補強を狙っているため、後半戦も手ごわい相手となりそうです。
たぶんライバルのユナイテッドのみならず、他のクラブも勝ちたいと思っている相手でしょう。
- 移籍情報
- IN チアゴ・シウバ(ミラン)、ジェラール・ピケ(バルセロナ)、デ・ロッシ(ローマ)
- OUT カルロス・テベス、ウェイン・ブリッジ、ネダム・オヌオハ

勝率:70% 1試合平均ゴール数:2.45 失点数:1 無失点試合:10
シーズン前、ツイッターで自らの頭皮をさらし、徐々に毛根が復活し、開幕から安定したパフォーマンスを出し、すべてにおいて伸びていったルーニー。
しかしチーム事情は異なり、怪我人は多く、そのルーニー自身も奥さんとディナーを楽しんで練習では重い動きでベンチ外。
いろいろあって、前半戦と後半戦を挟んで2連敗を喫してしまい2位になってしまいました。
でも、それでもやはり強いと思うのがユナイテッド。
ライバル、シティに大敗はしましたが、ふつうに優勝候補でしょう。
- 移籍情報
- IN ランパード(チェルシー)
- OUT マメ・ビラム・ディウフ

勝率:68% 1試合平均ゴール平均数:1.89 失点数:1.05 無失点試合:7
開幕2試合は低迷。まぁユナイテッドとシティと当ったのは仕方ないかもしれません。
しかしそこでの失敗を学んだかのように、モドリッチも移籍せずにチームにフィット。
徐々にコンディションをあげていき、移籍期限ギリギリでアデバヨルとパーカーを獲得。
この二人もすぐにフィットし、そこから連勝を重ねてどんどん順位を上げて、ノースロンドンダービーでも勝利を飾って今は3位。
このままいけばCL枠確保も夢じゃない。
ちなみにデフォーは途中出場での得点率プレミアNo.1。
ファール数(フェアプレイ)もリーグで一番少ない。
- 移籍情報
- IN カルロス・テベス(マンC)、ジュニア・ホイレット(ブラックバーン)
- クラシッチ(ユベントス)
- OUT

勝率:55% 1試合のゴール平均数:1.8 失点数:1.4 無失点試合:7
相変わらず動くのが遅い。
そういわざるを得ない状況を作ったのが、セスクとナスリの移籍でした。
セスクは前々から口にしてたし、クリシーとナスリはタイトルとお金欲しさに移籍志願。
わかっていた事なのに移籍市場が閉まるギリギリの31日まで、何もしなかったのはいただけません。
開幕ではジェルビーニョが一発レッド、ソングも後になってFAから出場停止処分が科せられました。
その後のリバポ戦とマンU戦では若手の起用と退場者が出る始末。
これではサポーターも離れていってしまうのはわかります。
しかしその後は快進撃がはじまります。
まずこの二人のサスペンションが終わり、ギリギリに獲得したアルテタやサントスらの台頭で徐々にチームは向上。
前半戦は運のいいことに4位で終わることが出来ました。
ファンペルシーが何より素晴らしい活躍をしてくれました。
そしてアンリの移籍も確定しました、FAカップの先発が濃厚です。
攻守の要のウィルシャーとサニャの復帰も間もなくですし、4位以内も可能でしょう。
移籍はアンリが加入し、フリンポンがウルヴス、マンノーネが貼るシティへレンタル移籍しました。
- 移籍情報
- IN ウェイン・ブリッジ(マンC)、ルーカス・ポドルスキ(ケルン)、グラネロ(レアル・マドリー)、タイエ・タイウォ(ミラン)
- OUT アルシャビン

勝率:55% 1試合のゴール平均数:1.95 失点数:1.25 無失点試合:4
アンドレ・ビラス・ボアスがポルトから就任しました。
なんといっても彼は、モウリーニョと同じ道を辿り、かなりの期待をされていました。
しかしポルト時代とは異なるスタイルと、在籍している選手に彼のサッカーは合わず、苦しんでいるようでした。
約5000万ポンドで移籍したトーレスはまだ実力を発揮していませんし、DF陣は不安定。
さらにアネルカは中国へ移籍し、チェルシーの一時代は終わった印象を受けました。
これからはトーレスの復調とDF陣の補強、そしてエッシェンの復帰がカギになるんじゃないでしょうか。
- 移籍情報
- IN ギャリー・ケーヒル(チェルシー)、クラシッチ(ユベントス)、イグアイン(レアル・マドリー)
- OUT ガエル・カクタ

勝率:45% 1試合のゴール平均数:1.2 失点数:0.9 無失点試合:7
昨季はトーレス放出から、キャロル、スアレスの獲得、
今季はダウニング、アダム、ヘンダーソンらを獲得し、積極的な補強で更なるイングランド化が進みました。
しかし得点源であるFW陣のキャロルはなかなかフィットせず、
スアレスはコパ・アメリカがあった影響からかコンディションが不安定で今季18試合出場してこれまでたったの5ゴール。これでもチームトップのスコアラーです。
ここ2シーズンCLから離れている名門リバプールは、どうにか4位以内を目指したいところ。
とくにシャビ・アロンソがいなくなった中盤は展開力に欠けて得点力不足に悩んでいます。
主力であるジェラードは怪我がちで、ルーカス・レイバは今季絶望。
さらに追い討ちするようにスアレスが合計9試合の出場停止処分。
この冬、いい補強が出来ればまだまだ食らいついていけるはずです。
スアレスは2月11日の対マンU戦で復帰予定。
- 移籍情報
- IN ダレン・ベント(アストン・ヴィラ)、ジョー・アレン(スウォンジー)、ネイサン・レイモンド(バーミンガム)、モントリーボ(フィオレンティーナ)
- OUT

勝率:45% 1試合のゴール平均数:1.45 失点数:1.25 無失点試合:7
いわゆる古豪。
シーズン開幕時にはバートンがひと騒動しましたが、(アーセナル戦で)
そのバートンをQPRに移籍させると、これが功を奏したのか、どんどん順位を上げていきました。
特にデンバ・バ、キャバイェ、コロッチーニの攻守の要が大活躍。
上位陣には敗れてしまいましたが、後半戦もこれをキープでき、いい補強が出来たらCL枠である4位も可能性があると思います。
- 移籍情報
- IN クリストファー・サンバ(ブラックバーン)、ヤン・フェルトンゲン(アヤックス)
- ジェームズ・トムキンス(ウェストハム)、エリック・ピーテルス(PSV)
- OUT アラン・スミス

勝率:40% 1試合のゴール平均数:1.1 失点数:1.55 無失点試合:6
08/09シーズンよりプレミアリーグに昇格したクラブ。
空中戦を得意とする、いわゆるガチムチサッカーを展開。
さらにデラップ、後継者ショットンのロングスローは目を見張るもの。
マニアックながら意外とファンを増やしている注目すべきクラブです。
シーズン前には、クラウチやパラシオスなどフィジカル、空中戦に強い選手を獲得し更なる向上を目指しています。
順位こそ8位ですが、失点数はトップ10を見ても最下位と不安定さも陰る。
ストークのホームであるブリタニア・スタジアムは魔境と言われるほどのピッチの狭さを誇る。
- 移籍情報
- IN モハメド・ディアメ(ウィガン)
- OUT ダニー・コリンズ、アンドリュー・デイビス

勝率:30% 1試合のゴール平均数:1.5 失点数:1.75 無失点試合:0
7年ぶりに昇格したノーリッジ・シティ。
昇格組の中でも順位が一番上で前半戦を終えました。
足元のうまい選手が多い印象を受けます。
まだまだ1年目なので、10位以内で終わることが出来たらかなりの評価を得られるでしょう。
しかしここまでクリーン・シート達成がなく、どの試合でも失点しています。
- 移籍情報
- IN クリス・ガンター(ノッティンガム)、アンディ・ジョンソン(フルハム)
- OUT

勝率:30% 1試合のゴール平均数:1.35 失点数:1.15 無失点試合:5
昨季後半戦で主力として活躍したアサモア・ギャンをUAEのアル・アインに期限付き移籍させてしまったブラックキャッツは、そのせいもあるのか、前半戦は低迷していました。
代わりにとったベントナーは、なかなか結果がついてこず、さらにプライベートでお粗末な失態を繰り返す始末。
しかし最近ではようやくゴールにも恵まれてきました。これまで15試合に出て3ゴール。
そして何より監督がブルースからオニールに代わり、12月11日の試合から4勝1分1敗の大金星。
オニール監督は、ギャンの復帰を希望しているとのこと。
- 移籍情報
- IN ボビー・ザモラ(フルハム)、ファルファン(シャルケ)
- OUT

勝率:37% 1試合のゴール平均数:1.05 失点数:1.16 無失点試合:4
こちらも古豪。
リバプールとの試合はマージーサイドダービーと言われ白熱したものになっている。
この夏にアルテタが6年間在籍したエバートンを去りました。
その代わりと言ってはあれだけど、レアルからドレンテをレンタルで獲得。
勝てる試合はいくつかあったはずなのに、得点力不足は否めず。
この冬、ドノバンを2年ぶりに獲得しましたが、ボルトンに逆転負けを喫してしまいました。
また、ロドウェルを移籍させる可能性もあるため、苦しいの状況は続くかもしれません。
DFジャギエルカも負傷で欠く事態に、モイーズも困惑しているはず。
後半戦のカギは、ルイ・サハの復調とドノバンの活躍でしょう。
ちなみにティム・ケーヒルは頭での得点率がプレミアNo1。
- 移籍情報
- IN シェーン・ダフィ(スカンソープ)
- OUT ジャック・ロドウェル

勝率:25% 1試合のゴール平均数:1 失点数:1.15 無失点試合:9
ウェールズのクラブで初のプレミア昇格を果たしたスウォンジー・シティ。通称スワン。
こちらも昇格組の中では順位は上のほう。
攻守のバランスは良くも悪くもふつう。どちらにも偏らず平均値と言ったところ。
無失点試合も9と多く、ヴィラと同じく引き分けが多いクラブ。
若手も多く在籍しており、ウェールズ代表のジョー・アレンや、ネイサン・ダイアー、チェルシーにいたシンクレアが活躍しています。
- 移籍情報
- IN ロリー・ドネリー(クリフトンビル)、ジョシュ・マクイークラン(チェルシー)
- OUT

勝率:25% 1試合のゴール平均数:1.1 失点数:1.3 無失点試合:5
今季は安定感がありません。
ここまで9ゴールの活躍を見せるベントを放出させるのか、そしてロビー・キーンを獲得するのか、一番市場で賑わうかもしれません。
スウォンジーと同じく、引き分けが一番多いクラブ。
ウェールズ代表を率いていたガリー・スピード氏が亡くなった日、一番泣いていたのはニューカッスル時代共に戦ったギヴンだったかもしれません。
- 移籍情報
- IN ジョシュ・マクイークラン(チェルシー)、スティーヴン・デイヴィス(レンジャーズ)
- ロビー・キーン(L.A.ギャラクシー)
- OUT ダレン・ベント、スティーヴン・アイルランド

勝率:25% 1試合のゴール平均数:1.1 失点数:1.3 無失点試合:7
10/11シーズン終盤に、亡くなったマイケル・ジャクソンを称え、銅像をたててしまったフルハム。
いやフラム。いやフルアム。呼び方は様々です。
1999年にマイケルは観戦していたようですが、何のつながりがあるのかと思えば、会長が食事仲なんだといい出す。
2年前はホジソン監督とEL決勝まで勝ち上がり、トーナメントでの強さを見せつけました。
しかし今季開始時にマルティン・ヨル監督になってからは低迷は否めず。
ザモラ放出の噂が立たないため、苦難は続く。
- 移籍情報
- IN クリス・ガンター(ノッティンガム)
- OUT ボビー・ザモラ、アンディ・ジョンソン

勝率:30% 1試合のゴール平均数:0.95 失点数:1.4 無失点試合:4
ロイ・ホジソン2年目。
シェーン・ロングの活躍により、序盤から順位を上げています。
しかしまだまだホジソンのしたいサッカーには補強が必要そうです。
- 移籍情報
- IN スコット・アラン(ダンディーU)、クレイグ・ガードナー(サンダーランド)
- OUT サイモン・コックス

勝率:20% 1試合のゴール平均数:1.1 失点数:1.8 無失点試合:2
アウェイゲームは開幕戦以来勝っておらず、ここ18試合はクリーン・シート達成もない。
低迷から脱するには補強は急務か。すでにフリンポンがローンで加入。
- 移籍情報
- IN エガート・ヨンソン(ハーツ)、モハメド・ディアメ(ウィガン)
- クレイグ・ガードナー(サンダーランド)、ネダム・オヌオハ(マンC)
- OUT

勝率:20% 1試合のゴール平均数:0.95 失点数:1.75 無失点試合:4
15年ぶりに昇格したQPR。シティの次くらいにお金があるQPR。
名前がかわいいQPR。ただし略すときだけ。
QPRは、お金があるという事でシーズン前にはバートンを獲得。
その後も続々と、アーセナルからトラオレ、アストン・ヴィラからルーク・ヤング、サンダーランドからアントン・ファーディナンドを獲得しました。
しかし結果は不甲斐ないもので、序盤は良かったものの、どんどん下降し現在は降格圏間近の17位。
お金があるから冬の補強も積極的に動いています。
すでにマンUからレンタルでマケダを獲得し、他にもザモラやサンバ、バッソング、アレックスを狙っている模様。
- 移籍情報
- IN バッソング(トッテナム)、ボビー・ザモラ(フルハム)、アレックス(チェルシー)
- アラン・マクレガー(レンジャーズ)、ジェームズ・コリンズ(アストン・ヴィラ)、ウェイン・ブリッジ(マンC)、クリストファー・サンバ(ブラックバーン)
- OUT アデル・ターラブト

勝率:15% 1試合のゴール平均数:0.9 失点数:2.05 無失点試合:3
第4節のシティ戦に敗れてから8連敗を喫し、なかなかボトム3から脱せず。
この冬にもロダジェガやモーゼスを放出するならば、降格は免れないかもしれない。
- 移籍情報
- IN マメ・ビラム・ディウフ(マンU)
- OUT ウーゴ・ロダジェガ、モハメド・ディアメ、ビクター・モーゼス

勝率:15% 1試合のゴール平均数:1.45 失点数:2.15 無失点試合:0
開幕から低迷するローバーズは、結局前半戦は19位で終わりました。
何と言ってもキーン・アウトのバナーが目に入るたび、厳しい状況にさらされていると実感します。
ただフロントは彼を解任させない感じなので、このままシーズン終了まで見守るつもりかもしれません。
しかし攻守の要であるサンバを留まらせないとこの先更なる窮地に追い込まれるかも。
逆に考えるならば、サンバを放出したお金で前線にお金をかけるのも手。
こちらも無失点試合がなく、全ての試合において得点されています。
- 移籍情報
- IN アンディ・ジョンソン(フルハム)
- OUT クリストファー・サンバ

勝率:25% 1試合のゴール平均数:1.25 失点数:2.15 無失点試合:2
かつて中田英寿氏が在籍していたこともあるクラブ。
こちらも不調中の不調。
開幕前にエルマンデルを放出し、その不在を感じさせない開幕戦を披露。
しかしその後の強豪3連戦から6連敗。
一気に最下位になったものの、ウィガン戦で2勝目を挙げる事に成功。
しかし再びスランプに陥り、チームは迷走し再び最下位になってしまいました。
失点数も下から二番目。得失点差はリーグワーストのマイナス16点。
昨季活躍したスタリッジの後釜を画策したボルトンは、エンゴグを獲得するも波に乗れず、サイドで活躍していたイ・チョンヨンは今季絶望の大怪我という中堅クラブには厳しい事情に。
さらに守備の要であり、イングランド代表でもあるギャリー・ケーヒルの契約が夏に満了となるため、フリーで出さないためにも、すぐにも放出したいでしょう。
しかしながらそれが悪影響を与えていると懸念されています。
今はチェルシーが700万ポンドで獲得する可能性が高いため、早く放出し、そのお金でいい選手を見つけてくれる事をサポーターは期待しましょう。
- 移籍情報
- IN デドリック・ボヤタ、ネダム・オヌオハ(マンC)
- OUT ギャリー・ケーヒル
ご訪問&nice有難う御座いました。
by y2arai (2012-01-07 15:15)
遅ればせながら新年おめでとうございます。
楽しみにブログ訪問をさせて頂きます。
by ruy0810 (2012-01-08 06:50)
to y2arai
こちらこそ、ありがとうございます。
to ruy0810
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
by でぃーじぇー (2012-01-09 00:43)